ウェブマーケティングは、インターネット技術が発達し、スマホやパソコンが日常に浸透した現代では欠かすことのできないマーケティング手法のひとつといえます。ウェブマーケティングを行うためには、ホームページを作成することが必要です。ホームページ制作を専門業者に依頼する際には、見積もりを作成してもらうものですが、この見積もりのチェックポイントを紹介します。
見積もり前にすべきことと見積もり方法
ホームページ制作において最も気になることのひとつが、いくらかかるのかということでしょう。相場を調べてみても、安い業者では数十万円から請け負っていますが、高い業者では数百万円かかっていることもあり、幅が広いです。これはホームページの目的や規模、必要となる機能によって必要となる条件が異なることが関係しています。そのため、ホームページ作成を業者に依頼する前に、どのような目的でホームページを制作し、どのような機能が必要となるのかといった制作における条件をあらかじめ決めておくことが必要です。また、いくらでも予算をかけることができるわけではないほか、安ければよいというものでもありません。そのため、あらかじめどれだけの予算をかけることができるのかという予算の上限を決めておくことも必要となります。
ホームページ制作の見積もり方法は大きく二通りあります。ひとつがページ単価であり、小規模で更新頻度の低いホームページ制作で多いです。低価格で短納期で出来上がることが特徴といえます。もうひとつが工数単価で、作業時間から工数を算出してそれをもとに価格を決めるものです。大規模で更新頻度が高いホームページに多く、高い見積もり価格を提示されることが多いでしょう。
見積もりの内訳
ホームページ制作の見積もりは、大きく5つの項目に分けることができます。ひとつがディレクション費用で、全体を統括するディレクターに掛かる費用です。不必要にも感じられますが、ホームページを有意義なものにするためには必要な存在です。ふたつ目がホームページのデザイン制作費用であり、三つ目がデザイナーやプログラマーに対する対価であるフロントエンド開発費用です。四つ目がプログラマーやシステムエンジニアへの対価であるバックエンド費用で、ホームページの機能が増えるほど高くなります。そして最後がホームページが正しく稼働するかどうかの確認をする費用であるブラウザ検証費用です。これらの費用とともに、制作体制の規模やプランニングの精度などが関係して価格は変わっていきます。
見積もりとともにチェックするポイント
見積もり価格に納得がいけば、その業者で良いというものではありません。見積もり以外にもチェックするポイントはあります。ひとつがホームページ制作に関して自社で行うべき作業の量です。ホームページの制作は専門業者に依頼すれば終わるというものではありません。どのようなホームページにするのかというヒアリングや修正作業には、依頼した会社が必ず関わります。ホームページの更新を自社で行う仕組みの場合もあるでしょう。これらはホームページの規模が大きくなればなるほど、作業時間も作業量も膨大になります。ホームページにどれだけ自社スタッフを割くことができるのか、依頼することでどれだけの影響が生じるのかを考えて業者を選ぶことも必要です。
また、サーバや開発環境というものもチェックしなければなりません。ホームページをリニューアルする際には、既存のサーバと制作業者の主に使用しているサーバとが異なっていると導入に不具合を生じる可能性があります。プログラミング言語の種類によって開発環境も変わります。これらでトラブルを起こさないためにも、あらかじめサーバの種類と言語の種類をチェックして適応できる業者に依頼することが必要です。
見積もりを読み解いて適切な制作業者を選ぶ
ホームページの制作は、安ければよいというものではありません。目的や予算を決めてから見積もりを取ることがまず第一歩です。さらに、どのような内容にどれだけの費用が掛かり、どのような計算方法がなされているかなどを見積もりからチェックしなければ、目的に沿った意味のあるホームページを得ることができないでしょう。見積もりをしっかりとチェックして、納得のいくホームページを手に入れてください。