Googleでは検索エンジンのアルゴリズムは流動的に変化していくため、多くの企業では最新のSEO対策を模索していますが、コンテンツの充足など普遍的なSEO対策により長期的な自然流入を目的としている企業も増えてきています。そこで、SEOに関わるGoogleの検索サービスの動向や、SEOに強い企業の取り組みなど最新の情報を紹介していきます。
GoogleのSEOはどう変わる?
Googleでは検索エンジンに関わるアップデートを継続的に行っているため、ユーザーの検索に対して上位表示を行う強調スニペット、レビューや画像を表示させるリッチリザルトなど、独自の検索サービスによりSEO対策が複雑化しています。特にリッチリザルトはパンくずリスト・イベント・FAQ・How-to・求人情報など30種類ほどが表示されるようになっているため、検索結果で上位表示されたとしてもユーザーが求めている情報が表示されてしまうため、一部ではクリック率の低下にも繋がっています。
また、ユーザーの過去の検索歴から嗜好を判断してコンテンツを表示するGoogle Discoverや画像検索によるWebサイトへの流入など、企業側が想定できない自然検索による流入が増えていることもあり施策を複雑化する要因となっているようです。今後もGoogleの検索エンジンのアルゴリズムは変動していくことになりますが、Google Discoverや画像検索など最新の自然検索によるユーザーの流入に対応するための施策がSEO担当者に求められています。
note.comドメインのSEO強化
コンテンツ配信サービスnoteは、文章や写真、イラスト、音楽、映像などの情報発信を行うツールとして月間2000万人が利用していますが、最近では企業の集客ツールとしてオウンドメディア的な役割も担っています。noteのドメインはこれまで「note.mu」を利用しコンテンツの強化や内部リンク最適化によるSEO対策を行い、検索流入を得ていましたが、長期的なSEO対策として「note.com」にドメインを移行しています。
note.muからnote.comへドメインを移行し約2カ月で検索トラフィックが2.3倍に拡大しただけでなく、Google Discoverに表示されるコンテンツも増えてきているそうです。また、noteではカテゴリ構造の再編成、構造化データの導入、スパム記事の非インデックス処理などの内部SEO対策だけでなく、noteを利用しているユーザーに対して「読まれるnoteの書き方」などの情報発信も行っています。note.comのドメインはかなり高額で取得されているようですが、結果的にはSEOの強化により現時点での集客は成功しているといえます。
いいサイトを作ることでSEOを強化
自然検索による流入を拡大するために企業のSEO担当者などは、定期的にアルゴリズムが変動していくGoogleの検索エンジン対策を模索している中で、シンプルにコンテンツ自体の充足を重要事項としてSEO対策を行っているのがSEOコンサルティング会社のクヌギです。「いいサイトを作ること」=「いい記事を書くこと」を一番のSEO対策としていますが、この視点は企業にとって「いい記事」ではなく、ユーザーにとって「いい記事」を書くことに取り組んでいます。
ユーザーの検索ワードに対して、悩みや疑問を回答する記事であるのか、適正な被リンクがあるのかなど「ユーザーが求める情報を適正な量、高い質で提供するのがよい」という、Googleの品質評価ガイドラインに即したコンテンツを作成しています。自社でもWebメディアを運用していますが、キーワードの詰め込みなどを行わず「量より質」を方針として、ユーザーが必要な情報を必要とされる適正な量で配信しています。
検索サービスは多様化しています
ユーザーに対する検索サービスが多様化することにより、企業やWeb制作会社やコンサルティング会社が行うSEO対策も複雑化していますが、最近ではGoogleの品質評価ガイドラインの影響もありユーザーにとって最適なコンテンツを提供するという、ある種原点回帰したような施策が求められるようになっています。また、Google DiscoverやGoogle Maps Platformなど新たな自然流入ツールの活用なども、これからのSEOに求められています。