検索エンジンという言葉は聞いたことがあるけれど、仕組みについて知らないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、検索エンジンの仕組みと実際にどのような作業が行われているのか、そして、検索エンジンの賢い使い方について紹介します。
検索エンジンとは
検索エンジンとは、知りたい情報をインターネットの検索窓に入力すると、関連性の高いページを一覧で表示して提供するプログラムのことをいいます。
検索エンジンにはグーグルとヤフー、そしてBingなどがありますが、それ以外にも検索エンジンは多数、開発されています。
知名度が高いと利用する人も多く、シェアの割合によってどの会社の提供するサービスが強いかということを把握することができます。
日本における検索エンジンのシェアは以下をご覧ください。
グーグル | 92% |
ヤフー! | 3.3% |
Bing | 1.3% |
その他 | 3.4% |
100% |
参考:statcounter
グーグルを使っている人が多いということが分かります。使っている人が多いということは、グーグルは信頼性が高い検索結果を表示しなければいけません。
それは、探したい情報と違う結果が表示されたら、ユーザーはその検索エンジンを使わなくなるためです。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンの仕組みはというと、日常的に使っているスマホ検索がそれにあたります。
検索ボックスに調べたい単語を1語、または2語、3語と入力し、検索結果が一覧で表示されます。検索結果は1ページに10サイト表示される仕組みで、多くの人は一番上に表示されたサイトからチェックしていくのではないでしょうか。
1位から順に表示されるということは、見てもらえる確率が高くなりますし、下位になればなるほど、見てもらえる確率が下がります。1位に表示されても、タイトルを見て下位のページを開けたことがあるという人も少なくありません。
では、なぜ、このように検索した単語に対して一覧が表示されるのでしょうか。それは、グーグルのアルゴリズムによって、サイトのページが順位化されているためです。
具体的に順位を決定づける作業としてインデックスとクローリングという作業を行っています。検索エンジンを紐解くキーワードのひとつに、グーグルのクローラーというものも頭に入れておく必要があります。
クローリング
グーグルにはクローラーと呼ばれるプログラムがあり、常に世界中にあるサイトを巡回し、新しい記事を見つける作業を行っています。
しかし、サイトを作ったからと言って、すべての記事がクローラーに発見してもらえる訳ではありません。
それは、サイトにSEO対策を行っていないものは、クローラーは発見することができないためです。そのため、サイトを作る時には、SEO対策を行い、正しい情報をクローラーに見つけてもらえるようにする作業が必要となってくるのです。
インデックス
グーグルのクローラーが新しいサイトやページを見つけたら、インデックスといって、グーグルのデータベースに登録する作業が行われます。
公立の図書館には膨大な量の本が、カテゴリーごとにきれいに並べられています。それと同じようにグーグルはクローラーを使ってサイトの整理整頓を行っているのです。
順位付け
グーグルのデータベースに登録されたサイトは、検索された単語に対して適切に表示されるよう、順位付けが行われます。
これは、独自のアルゴリズムによって評価されますが、明確な基準は公開されていません。調べたいものを検索した時に、関連性が高いページが表示されるのは、このような仕組みがあるからなのです。
検索エンジンの仕組みを意識した方がいい人
インターネットでは、会社のホームページや、採用ページなど簡単に作ることができます。しかし、サイトやページを作っても、グーグルにインデックスされなければ、検索結果に表示されず、誰の目にも触れないページになってしまいます。
仕事でホームページを作る予定がある人は、検索エンジンの仕組みを理解した上でSEO対策を施す必要があります。
検索エンジンの賢い使い方
検索エンジンは、常にクローラーがサイトを巡回し、新しいページを追加しています。情報量が多くなればなるほど、情報の精査が必要になります。
多くの人は、グーグルにログインした状態で検索しますが、その際、検索履歴やどのサイトにアクセスしているのかをグーグルが判断し、個別に表示される順位が変わるパーソナライズ化がされています。
これは、パソコンとスマホ、そして検索した場所(位置情報)でも変わってきます。そのため、本当に知りたい情報は、シークレットモードで検索すると、純粋な検索結果が表示されます。
商品の情報や、口コミなど知りたいと思っても、さっきも見たというのは、このパーソナライズ化が施されているためです。
グーグルを利用してシークレットモードを使う場合は、アカウントの設定でシークレットモードを選択すれば、履歴が残らない検索結果が表示されます。
普段使うときにはログインした状態で利用し、口コミや正しい情報を知りたい時にはシークレットモードを活用するなど、場面に応じて使い分けをしましょう。
まとめ
検索エンジンの仕組みについて知っているのと知らないのとでは、利用する場面でも違いが出てきます。グーグルとヤフー、そしてBingでは、それぞれ検索した場合、検索結果が異なります。また、パソコンやスマートフォンでも結果はどうなるのか同じ言葉を入力してチェックしてみましょう。