ペルソナとは「製品やサービスを提供する典型的な架空の人物像」のことですが、ターゲットとは異なります。ではペルソナとターゲットでは何が違うのでしょうか。

ターゲットは20代後半独身女性、東京都在住ぐらいの設定でもターゲットとして成り立ちますが、ペルソナはもっと細かい設定が必要になります。性別・年齢・居住地はもちろんのこと、氏名・勤務先・役職・年収・家族構成・性格・趣味・悩み・将来の夢などを設定します。

なぜ細かい設定が必要なのか?

ひとつの商品を開発するのに大勢の人が携わって商品を作り上げていくのが普通だと思います。ユーザーをイメージする中で担当者のイメージというのは人それぞれブレが出てきます。しかし細かい設定をしたユーザーであれば、そのズレは小さなものになり、結果的に商品開発の上で意思統一や時間短縮というメリットが得られることでしょう。

ペルソナ作成の注意点

思い込みや理想の人物像は設定してはいけません。あくまでも「こういう人っているよね」と思えるような一般的な人物を想定して作る必要があります。ですからSNSやネットの書き込み、アンケートなど実在する人物を例にとって設定することも良いと思います。なお、情報を詰め込みすぎるのもよくありません。複雑になりすぎると人物像を見失う可能性があります。ですからそれに関わる人(担当者)誰もがイメージしやすく、わかりやすいのが必要条件となります。

ペルソナを活用しての運用は定期的に見直さなければなりません。社会情勢、経済状況は常に変動しているように、ペルソナの環境も変わっていくからです。

ユーザーニーズが煩雑化多様化してきている中で、ニーズを的確に把握していかなければなりません。一度ペルソナを設定してマーケティングに活用してみてはいかがでしょうか。