サブカルチャーの成長の仕組みとデザイン・アートの密接な繋がり。

サブカルチャーの成長の仕組みとデザイン・アートの密接な繋がり。

サブカルチャーとは、そもそもどのような物なのか?

サブカルチャーとは、なかなか定義が難しいかと思いますが、ウィキペディアなどで調べてみると、メインカルチャーと対比される概念で、一部の集団を担い手とする文化を示すという感じになります。

なんだか意味がよく分からないですよね?私的な考えだと、初め少数の集まりがある程度大きくなり社会に何らかの影響を及ぼす生活スタイルや考え方を言うことだと思います。

ますます、よくわからない感じがしますが、例えると、ヒップホップやロックなどの音楽、今では、アニメ・DJなどがそれにあたるかと思います。

90年代で言うとシアトルで流行ったグランジなどもサブカルチャーとして有名なのではないかと思います。また、スケートボードやサーフィンといったものも、初めは若者の遊びから大会が開かれるようになって、ファッションの一部になって若者のファッションスタイルや生活スタイルに大きな影響を与えサブカルチャーの一つではないでしょうか?

今でいうアニメも、アニメのキャラクターになりきるコスプレなども、今や世界中の人が、イベントに参加したりして大きな影響を与えている物の一つだと思います。

サブカルチャーの成長の過程

では、どのようにサブカルチャーになっていくか、これは、いろいろな理由があると思いますが、簡単に説明していきたいと思います。

きっかけは若者の遊びから

きっかけは、若者の遊びや欲求を満たす、行動から始まります。仮にけん玉を例えて説明したいと思います。

ある企業がけん玉を開発して販売したとします。地元の子供たちが、こぞってそのけん玉で遊んで、人気商品になったいっていきました。

でも、これだけでは、サブカルチャーとは言いません。ただのヒット商品なのです。

けん玉をこよなく愛するけん玉KIDSから大技をどんどん開発され、多くの人が技を習得し始めます。

そうこうしているうちに、けん玉大会が開催され、毎年のように大会がいろんな場所で開かれるようになります。(ここまでくると、今の時代、仕掛け人が必要になってくると思います。)

すると、大会に優勝するヒーローけん玉KIDSが現れ、子供たちは、ヒーローにあこがれるようになります。(大会に巨額の賞金をだす企業が必要になる)

子供たちは、ヒーローが使うけん玉を欲しがり、ヒーローが着る服を着たくなります。

そうすると、けん玉ファッションがうまれ、そのファッションをみるとけん玉を思い浮かべられるくらいの認知どになってきます。(アパレル企業に影響してくる)

アパレル関係・メディア・けん玉生産会社・けん玉大会など多くのビジネスに影響し始めます。ビジネスに影響し始める理由は、消費者にニーズがあるということです。こうして、実際けん玉に興味がない人でも、けん玉ファッションの服を買い求めてきます。

けん玉レジェンドなどが生まれ、多くの若者に影響を与えたり、けん玉のデザインが、世の中のいたるところで表現され、また、次世代のけん玉KIDSが、また技を競い合い発展してくという流れが、一つのサブカルチャーになっていくということになります。

けん玉

スケートボードが、初めから世界大会があったわけでもなく、スケーターファッションが存在していたわけでもありません。初めは、子供たちの遊びから始まったのかもしれませんし、もしかしたら、企業が仕掛けたブランディング戦略がうまく若者たちの心を掴み、サブカルチャーになっていくかもしれません。

私の意見ですが、特にアメリカはサブカルチャーを成長させることが得意ではないかと思います。スケートボード・サーフィン・ヒップホップ・ロックミュージックなど代表ですが、探せばいっぱい出てくると思います。アメリカはそうした若者の心つかみ、しっかりとしたブランディングで価値を高めるのが非常にうまい気がします。

つまり、けん玉選手が、デザインを起こしてTシャツ販売しているわけではなく、そのけん玉選手の影響力を利用して、企業がTシャツなどを作り、販売してりしているから、どんどんけん玉の認知が広がりますし、けん玉選手のスポンサーが沢山選手にお金をだし、けん玉に対する夢を子供たちに与えることによって、どんどんカルチャーが膨れ上がっていると思います。前提にけん玉自体が多くの若者に支持されているということが重要。

サブカルチャーを成長させることは、ビジネス展開に大きな影響力を与えている

デザインやアートと密接に関係している点

では、デザイン・アートとサブカルチャーは、どのように関係しているのか、

デザインやアートは、視覚的な物ですので、けん玉を一目で連想されるシンボル的な物が必要になってきます。きっかけは、もしかしたら、けん玉大会のリーフレットに使うためだとか、Tシャツを制作するためだとかです。

こうして制作されたデザイン・アートは、後に大きな影響力をだします。

こうした目的で制作されたデザイン・アートは、非常に可能性を秘めています。

まず、多くのけん玉KIDSがそのデザイン・アートを目にします。たとえ、そのデザインがなじみがないものも、けん玉のカルチャーがどんどん成長するにつれて自然となじんできますし、多くの人がそのデザイン・アートを目にすることによって、デザイン・アートそのものに価値が出てくるようになるのです。

ですので、デザインしたデザイナーや絵を描いたアーティストは、一流アーティストになっていくようになります。個展をひらけば、完売状態です。

サブカルチャーとして浸透してくれば、別のアーティストが、けん玉をイメージしたデザインは、こんな感じと意識し始めます。そして多くのデザイナー・アーティストにも影響を及ぼすことになります。

少し、けん玉だと分かりづらいかと思いますので、別の例を挙げて説明しますね。

メタルバンドのロゴのイメージを想像してみてください。

メタルと言ったら、骸骨・悪魔・血・などの表現がされるイメージありますよね?

それが、メタルというサブカルチャーのシンボルとして代表的なイメージなっているのです。

つまり、サブカルチャーとデザイン・アートとは、このように密接に繋がりがあるのです。

デザインの依頼があるとき、サブカルチャーの代表的なデザインが役に立つ

デザインの仕事をしていると、お客さんから、メタルバンドっぽくしてくださいという依頼があれば、もちろん骸骨を描いたり、あたかもメタルバンド風のフォントを使用します。それが、メタルバンドのイメージであり、お客さんもそれを望んでいるからです。

サブカルチャーの成長から学ぶデザイン・アートの可能性

サブカルチャーになるというのは、非常に大変なことですが、今の時代何が起きるか分かりませんし、時代が大きく変わるときですので、チャンスがある可能性が大です。

また、ネットの普及で可能性が沢山あります。

我々デザイン・アートに携わるものとして、考えていきたいのは、こうしたサブカルチャーの成長の仕組みを念頭に置いて、新しいデザインを制作して世に広げるようにしたら、もしかしたら、大きなビッグビジネスになる可能性があるということです。

サブカルチャーとして成長までしなくても、デザイン・アートは、そうした何かを発信するために必要な物です。

あるプロジェクトに携わったとして、そのデザインが、そのプロジェクト一緒に多くのひとが目にする、そして 多くの人が目にすることによって、そのプロジェクトのシンボル的なイメージなれば、それはそれで大きな影響力が生まれるということです。

また、サブカルチャー的な考えでなくても、例えば、パッケージデザインでも、このデザインを見れば、あの食べ物を連想されるみたいな(牛乳パックのデザインなど)感じも、商品に対するシンボルになっている証拠です。

ネットの時代なので、いろんな選択枠がある世の中なので、昔のように大きな影響力あるサブカルチャーは出にくくなるのかもしれないし、出るかもしれませんし、寿命が短いかもしれません。予想は尽きませんが、ある物のシンボルになりえるデザインは、後の大きな影響力を与えることを頭の片隅で置いておいてもらえれば、運が良ければ、ビッグビジネスになると思います。