インターネット上で会社の顔となるホームページですが、総務省の調査によると、全体の約1割が開設していないことが分かっています。ここでは、ホームページがない会社について、作らない理由と、ホームページを作らないことによるデメリットについて解説します。
参考:総務省「通信利用動向調査」(企業編)
目次
ホームページを作らない理由
ホームページを作らない理由は、あえて作らない場合と、作るリソースがないという理由に分けられます。その理由は以下の5つです。
- SNSに力を入れている
- ホームページを作る人材がいない
- ホームページを作る予算がない
- ホームページを作る必要性が感じていない
SNSに力を入れている
ホームページを作らなくても、SNSを活用して情報発信をする企業も増えてきました。SNSといっても、文字で投稿するものや、動画や画像など選択肢が広がっています。
ホームページを作らなくても、身近にあるSNSを使うことで、幅広い世代に発信することが可能ですし、しかも無料で利用できるので使わない手はありません。
ホームページは作らず、SNSをホームページの代わりに活用しているのです。
ホームページを作る人材がいない
ホームページを作らなくても、別の媒体で情報発信をしている場合は問題ありませんが、そもそも、ホームページを作る人材がいないため、着手できないという会社もあります。
会社の概要をまとめ、何を掲載するのかをまとめる作業や、レンタルサーバーの契約やインターネット上の住所となるドメインインの取得など。やらなければいけないことがたくさんあります。
本来の業務を持ちつつ、ホームページの制作をする人材がいないというのが、作る上で大きな壁となっています。
ホームページを作る予算がない
ホームページを自社で作成できないとなると、ホームページを制作してくれる会社に依頼して作ってもらわなければいけません。
そこには、数十万~数百万単位で費用が発生するため、予算がないという理由からホームページを開設できないという会社もあります。
ホームページを作る必要性が感じていない
ホームページを作る人がいないケースや、予算がないという場合、計画を立てて段階的に作成することは可能です。
しかし、現在ホームページを作っていない会社で事業が成り立っている場合、ホームページを作る必要性が感じられないというケースもあります。
労力や予算をかけずに、現状維持ができるなら余計な費用をかけなくてもいいのではという経営判断をしているためです。
ホームページがないことで受ける影響
ホームページは、無料のテンプレートを使って簡単に作ることもできますし、会社の想いを具現化し、ブランディングすることも可能です。
しかし、ホームページを作らなくても、事業が継続しているのなら、ホームページがなくても支障がないと思ってしまうかもしれません。ホームページに必要性を感じていなくても、実は、ホームページを作らないことで以下のような影響を受けやすくなってしまいます。
- 見込み客の獲得ができない
- 認知度が広まらない
- 社会的な信用が得られない
- 競合他社との差が広がる
- 優秀な人材が採用できない
見込み客の獲得ができない
インターネットが普及し、知りたい情報をその場ですぐに調べることができるようになりました。気になった商品は、検索して調べることができます。
検索結果に表示されたものは、1位から順に見ていく人が多い中、スマートフォンの検索から商品やサービスを知ることができるのも、インターネットがあるからこそできることです。
しかし、ホームページがないと、今まで商品やサービスを知らなかった人が、検索をきっかけにお客様になってくれる機会を逃してしまいます。
今後需要が見込まれる見込み客を獲得できないのも、ホームページがない影響によるものになります。
認知度が広まらない
商品やサービスをSNSから知り、インターネットで検索する人が多い中、SNSで話題になったとしてもホームページがないと、情報がストップしてしまいます。
つまり、認知度が広まらず、見込み客を逃してしまうことになるのです。
社会的な信用が得られない
商品やサービスを購入する場合、会社の情報は、購入や利用をする上で選択肢の一つになります。しかし、ホームページがないと、判断する材料がないため、社会的な信用が得られないというデメリットも生まれてしまいます。
競合他社との差が広がる
消費者は、常に商品やサービスを比較して自分に合ったものを探しています。その手段の一つがインターネットの検索やSNSです。
SNSで見かけてスマホで検索する人もいれば、広告を見てSNSをチェックする人もいます。選ばれる商品やサービスになるためには、他社との差別は必要不可欠!しかし、ホームページがないとその時点で比較されるステージに上がれないため、大きな機会を逃してしまっているのです。
ホームページがある会社とない会社では、どちらが選ばれるのか。そして、ホームページのコンテンツが少ない会社と、充実している会社では、ユーザーとなった時の行動が想像できるのではないでしょうか。
優秀な人材が採用できない
少子高齢化が問題視され、労働人口の減少に伴い、人材不足と採用困難な時代が続いています。慢性的な人材不足のため、広告を出しても人が集まらない状態です。
「この会社で働いてみたい!」と思ってもらうためには、会社の雰囲気や理念、どんな人が働いているのかを想像してもらえるページが必要です。
無料で作れる求人サイトも増えていますが、複数の企業の中からどこに応募するか決める時、ホームページがないと不利になってしまいます。今は人材が充足している場合も、ビジネスチャンスの視点からのホームページの作成は必要不可欠になるでしょう。
ホームページを開設して最低限の情報を掲載しよう
ホームページを作らない会社は、人的要因や予算などの理由があるかもしれません。
しかし、ホームページを作らないことで、見込み客が獲得できない他、競合他社との差が広がってしまいます。無料で作成できるホームページソフトを使って最低限の情報を掲載し、少しずつホームページの立ち上げに向けて計画を立てて準備をしていきましょう。
[参考]無料でホームページが作成できるサイト
まとめ
ホームページは生活の中になくてはならないインターネットの中にある情報です。ホームページがないことで不利にならないよう、無料のソフトを使って最低限の情報を掲載して、少しずつインターネット上で情報発信する方法を模索していきましょう。