パンくずリストって何?種類と設置するメリット・注意点

ホームページやウェブサイトにはパンくずリストというものがあります。名前は聞いたことがあるけれど、実際にどの部分を指すのか、そして設置するメリットについて知らないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、パンくずリストを設置するメリットと注意点について解説します。

パンくずリストとは

パンくずリストとは、ページを訪れたユーザーが迷子にならないように、パンくずを置きながら進んだという、ヘンゼルとグレーテルのストーリーが由来となっています。

落としていったパンくずを拾っていけば、自宅に戻れるというものです。

つまり、パンくずリストをたどれば元のページに戻ることもでき、一つ前の記事や、トップページ、そしてカテゴリー分けされたページにも移動できるのです。

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パンクくずリストの種類

パンくずリストには以下の3つの種類があります。

  1. 位置型パンくずリスト
  2. 属性型パンくずリスト
  3. パス型パンくずリスト

位置型パンくずリスト

位置型のパンくずリストは、今どの階層のページを見ているのか把握できるというメリットがあります。

最も利用されているパンくずリストのひとつで、今どの位置にいるのかを把握でき、ひとつまえのページに戻ることもできます。

属性型パンくずリスト

属性型のパンくずリストは、ECサイトなど膨大なデータの中を管理する際に役立ちます。ユーザーがページを移っていくことで、表記が変わっていきます。

検索フィルターの役割を果たし、あらかじめ買いたいものや探したいものが明確な人や、膨大なデータを持つサイトに向いています。

パス型パンくずリスト

パス型のパンくずリストは、遷移していったページが分かる構造になっており、ひとつ前の記事や、最初に見たページに行きたい時に、パンくずリストを見ればすぐにジャンプすることができます。

履歴型のパンくずリストとも言われ、ユーザーが見てきた記事が階層となってリスト化されます。

パンくずリストを設置するメリット

パンくずリストを設置するメリットは以下の2つです。

  1. ユーザビリティの向上
  2. クローラーが巡回しやすくなる

ユーザビリティの向上

ユーザビリティとは、ユーザーの使いやすさが増すという点です。

どの位置にいるのか分かるので、同じカテゴリーの別の記事を見たい時や、最初の記事戻りたいなど、操作性が高まるというメリットがあります。

クローラーが巡回しやすくなる

パンくずリストは、それぞれの記事が階層化されているので、検索エンジンが巡回しやすいという特徴もあります。巡回しやすいということは、ユーザビリティが高いサイトと判断され、検索結果にも良い影響をもたらします。

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パンくずリストを作る時の注意点

パンくずリストを作る時の注意点は以下の4つです。

  1. 全てのページに設置する
  2. 分かりやすい階層にする
  3. 関連性を意識する
  4. スマホ対応を意識する

全てのページに設置する

パンくずリストは、すべてのページに設置することで、利便性が高まります。ただし、ランディングページやカテゴリー分けが難しい記事には無理に設置する必要はありません。

実際に設置してみて、流入が多いページやアクセス数が少ないページを操作してみて、ユーザーの回遊率が高まるように適宜改良していきましょう。

分かりやすい階層にする

階層は、カテゴリーと同じにするなど、統一感を持たせることが重要です。大分類→中分類→小分類などのカテゴリー分けをし、分かりやすい名前をつけるようにしましょう。

関連性を意識する

パンくずリストを見たことがある人や、使ったことがある人も多いので、パンくずリストを見れば、今自分がどの位置にいるのか、そして次にどの階層に行きたいのか判断することができます。

その際にとても大事になってくるのが、カテゴリーとの関連性です。

別の記事も見てみたいという誘導にもなりますし、整備されているサイトは、ユーザーの満足度も高まります。

スマホ対応を意識する

会社や法人ではパソコンを利用しますが、通勤や通学でスマホを利用します。スマホユーザーの利便性を高めるためにも、パンくずリストもスマホ対応を行い、実際に操作して不具合がないかどうか確認するようにしましょう。

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まとめ

パンくずリストは、ユーザーの利便性を高めるツールの一つになります。カテゴリーや階層を分け、細分化したのち、設置して実際に操作性を見て、修正を繰り返していくことがユーザビリティの向上につながります。現状ではどのような階層になっているのか、使いづらい点はないか再確認してみましょう。