ネットリテラシーが低い人の教育ってどうしたらいいの?具体的な方法4選

オウンドメディアを運営しているが、ネットリテラシーが低い人が多く、対策を取らなければいけないと危機感を持っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ネットリテラシーが低い人の特徴と想定されるリスク。そしてネットリテラシーを高める方法について解説します。

ネットリテラシーとは

ネットリテラシーとは、インターネットを正しく使いこなす知識や能力を持つことです。ネットリテラシーが低いとは、インターネットの情報を正しく使いこなせず、情報の取捨選択ができていないことを指します。

例えば、SNSで拡散されているフェイクニュースやデマを信じてしまう他、匿名での誹謗中傷なども正しい情報を選択できていないことになります。

インターネットでは、無料で多くの情報が得られますが、ひとつずつ、正しい選択が求められるのです。

ネットリテラシーが低い人の特徴

ネットリテラシーが低い人の特徴は大きく分けて以下の4つです。

  1. 自分で調べる力がない
  2. ネットの情報を信頼している
  3. ネットでのリスクを理解していない
  4. 個人情報に対する危機感が薄い

自分で調べる力がない

そもそも自分で調べる力がない人は、キーワードを入力して出てきた検索結果を確認しますが、それは、広告枠に表示されていたものかもしれません。

複数のページを見て、自分なりに解釈や結論付けが必要ですが、見出しだけで情報を鵜呑みにしてしまい信じてしまう人もいます。

検索するキーワードをどれにするか、そして迷った時に別のキーワードで再度検索してみるという姿勢がないため、能動的な情報収集になってしまうのです。

ネットの情報を信頼している

インターネットは便利ですが、有益な情報もあればデマや嘘など、マイナスな情報もたくさんあります

ネットリテラシーが低い人は、情報の精査ができないため、すべての情報が正しいと思い込んでしまう傾向があります。

ネットでのリスクを理解していない

SNSでは、誹謗中傷が社会問題となっており、安易な書き込みが加害者になってしまうケースもあります。また、個人情報の漏洩や炎上など、さまざまなリスクと上手に付き合っていかなければいけません。

しかし、ネットリテラシーが低い人は、インターネットを使うリスクを把握していないケースが多いため、危険性やデメリットにも目を向ける必要があります。

個人情報に対する危機感が薄い

一枚の画像でも住所や名前が特定されてしまう時代です。何に注意をすべきか、個人情報に対する危機感が薄いというのもネットリテラシーが低い人の特徴のひとつです。

これは、会社や勤務先で禁止されているルールについても、意味が分かっていないため、違反を起こしてしまうケースも増えています。

ネットリテラシーが低い場合に起こるリスク

ネットリテラシーが低い場合に起こりうるリスクは以下の4つです。

  1. ウィルス感染
  2. 機密情報の漏洩
  3. 企業アカウントの炎上
  4. 著作権侵害

ウィルス感染

インターネットの情報を正しく使い分けができていない人は、不審な添付ファイルを開けてしまい、ウィルスに感染させてしまうケースもあります。

また、ログイン用のパスワードを使いまわしている他、簡単な数字にして放置しているケースも多く、第三者に不正にログインされてしまい、ウィルス感染されてしまうという事例もあります。

これは、ネットを介したリスクに対する危機感が薄いためです。

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機密情報恩漏洩

不正にログインされてしまうと、社内の機密情報にもアクセスされてしまう可能性があります。

定期的なパスワードの変更と、離席時にはパソコンにロックをかけるなど、ネットリテラシーが高ければ、防止策を取り入れることができます。しかし、リテラシーが低いが故にリスクに対する対処がなされていまいため、常に危険と隣り合わせという状態になってしまっています。

企業アカウントの炎上

ネットリテラシーが低い人が、企業アカウントの管理を行うと、不適切な投稿をしてしまい、炎上してしまうというケースもあります。

アカウントの炎上は、信頼を損ねることに繋がるため注意が必要です。SNSを運用する場合には、事前に研修を行い、投稿する際のガイドラインを作成し、ダブルチェックをして投稿する必要があります。

[関連記事]SNSが炎上してしまった時の対処法と具体的に実践できる7つの対策

著作権侵害

オウンドメディアの更新や、SNSの投稿を行う際、注意しなければいけないのが著作権についてです。

インターネットではさまざまな情報をチェックすることができますが、小説や論文、楽曲や写真など、著作権法によって守られているものがたくさんあります。

安易に使用してしまうと、著作権の侵害にあたりトラブルに発展してしまう可能性があるため注意が必要です。

ネットリテラシーを高める方法

ネットリテラシーを高める具体的な方法は以下の3つです。

  1. ガイドラインの作成
  2. 定期的な研修
  3. 事例の共有

ガイドラインの作成

インターネットを正しく使いこなせるかどうかは、個人差があります。法人の場合、入社や退職で人の入れ変わりがあるため、誰が担当になったとしても、正しくインターネットを使いこなせるよう、ガイドラインを作成しましょう。

ガイドラインに記載する内容は、SNSの基本方針や目的、禁止事項や、情報発信をする際のルール、問題が発生した時の対処法などについてです。

ガイドラインは基本的な項目を作った上で、事例に応じて加筆してアップデートしていきます。総務省でも、学校や自治体向けに分かりやすく学べる事例集を作成しました。こちらも参考にご覧ください。

参考:総務省「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」

定期的な研修

ネットリテラシーは、一度で習得できるものではありません。インターネットが日々進化しているため、定期的に研修を行い、時代に合わせた操作が必要です。

その際、座学だけではなく問題点や課題を共有しながら、どう対処するのがベストなのかを考えて実践していくことで社内でのノウハウも蓄積されていきます。

事例の共有

ネットリテラシーが低いことによる事例は生きた教科書になります。

ニュースになった事例を共有し、事例を蓄積してリテラシーを高めていきましょう。

まとめ

ネットリテラシーは、インターネットの普及とシステムの開発に伴い、日々学習が必要となります。ネットリテラシーが低い人に対しては、基本的なことからはじめ、少しずつステップアップして学びを深めていきます。そしてインターネットの情報を正しく使いこなすためにも、定期的な研修と事例の共有を行い、全体の底上げをしていきましょう。