オウンドメディアを作ったけれど、思うような成果が得られないという人も少なくありません。そんな時に思ってしまうのが、「オウンドメディアってそもそも意味ないのでは?」という素朴な疑問です。ここでは、オウンドメディアを成功させるコツと注意点について解説します。
オウンドメディアは意味がないと感じる時
「オウンドメディアは意味がない!」と感じるのは以下のような場面です。
成果が出ない
オウンドメディアの運営では、売上や集客などの具体的な成果を確認することはできません。そもそもオウンドメディアは商品やサービスを知ってもらうことを目的としてもらうため、成果が見えにくいという特徴があります。
アクセス数が増えない
オウンドメディアを評価する指標のひとつに、アクセス数をチェックする人も多いことでしょう。リサーチをして構成や文面にこだわった記事は思い入れが強くなり、アクセス数も期待してしまうものですが、記事やサイト全体のアクセス数が思うように伸びないこともモチベーションが下がってしまう要因です。
そもそもオウンドメディアとは
オウンドメディアは意味がないと感じるのは、具体的な成果が目に見えないためです。しかし、ここで再確認しておきたいのが、オウンドメディアの意味と役割について。
そもそもオウンドメディアとは、商品やサービスを知ってもらう入口となるものです。
具体的に買いたい商品が明確な人は、検索をして情報収集をしますが、これから知ってもらい、興味をもってもらう最初の一歩となる場所なので、すぐに結果は出ません。
オウンドメディアは、検索やSNSとは別の窓口を提供しているので、焦らず長期的に運用していくことがとても重要です。
オウンドメディアを作るメリット
オウンドメディアとは、SNSのように独立したメディアを自社で持つことです。オウンドメディアを作るメリットは複数あります。
その代表的なメリットについて見ていきましょう。
広告費が削減できる
新商品やサービスの発表をするためには、多くの人の目に触れてもらう必要があるため、広告費がかかります。
オウンドメディアを立ち上げれば、情報発信の場が広がるので、SNSと連携させれば、多くの人に見てもらえるチャンスが広がります。
見込み客を獲得できる
オウンドメディアは、商品やサービスを知ってもらうことを目的としています。知ることで興味を持ち、情報収集をしながら他のサイトと比較するので、有益な情報が得られればそのサイトを信頼してリピーターになっていきます。
記事を見ただけでは成果につながりませんが、見込み客となり、サービスへの誘導につなげることができるのです。
ブランディングが可能
オウンドメディアのブランディングとは、サイトを通して商品やサービスの信頼度と認知度を広めていく方法です。
マーケティングは市場拡大を目的としているのに対して、ブランディングは知ってもらうこと、つまり、認知の拡大を目的としています。SNSでシェアしてもらう他、話題性が高ければ高いほど注目度が上がりますし、競合との差別化が図れ、信頼を得やすくなります。
コンテンツが資産となる
オウンドメディアは、記事それぞれの検索結果が上位表示されると、サイト全体の評価が高まり、中長期的にアクセス数が保て、見込み客が獲得しやすい状態になります。
コンテンツが評価されるまでには、一定の期間と労力が必要ですが、資産となるメディアを持っているかどうかは、次のメディアを立ち上げるノウハウになりますし、営業ツールのひとつにもなりえるでしょう。
オウンドメディアを成功させるコツ
オウンドメディアを作るメリットはたくさんありますが、やみくもにはじめても成果を得ることはできません。ここからはオウンドメディアを成功させるコツについて解説します。
オウンドメディアを作る目的を明確にする
オウンドメディアを作る場合、絶対に忘れてはいけないのが、作る目的を明確にするという点です。
集客や採用を目的とするのか、それとも、新しいサービスを知ってもらうことを目指すのか、ゴールが違えば作る過程も中身も変わってきます。
さまざまな角度から意見を出し合い、何を最終的な目的にするのか明確にしてからはじめるようにしましょう。
読んでもらうペルソナを設定する
オウンドメディアの目的が決まったら、次は誰に向けて書くのか、誰に読んでもらいたいのかペルソナを決めます。
例えば、 子供用のおもちゃを広めたい時、独身の男性はターゲットとはなりません。
年代や性別、趣味や性格、ライフスタイルや休日の過ごし方など、なるべく細かく架空のユーザーを設定し、その人に読んでもらうことを意識して記事やサイトの構成を行います。
ペルソナが決まれば、キーワード選びも変わりますし、キーワードに応じて一つずつ記事を作成していきます。
アクセス解析で軌道修正をする
ペルソナに合わせた記事を作成したら、随時公開しアクセス解析ツールで記事に対しての反応を見ていきます。
どのページから入って、どのページで出ていったのか、入り口と出口の確認の他、途中で離脱してしまっていないか。内部リンクでサイト内を回って見てくれているかどうか、グーグルアナリティクスやサーチコンソールの数字を見て、仮説を立てて検証していきます。
オウンドメディアのゴールに誘導するため、最初に立てたフローに沿っているかどうかも、軌道修正する大事なポイントのひとつになります。
どんなサイトでも、公開した後放置せず、常に軌道修正が行われています。日々の努力が後のサイトの資産につながると考えて、定期的にチェックするようにしましょう。
中長期的にメンテナンスが必要
オウンドメディアの運営は、時間と労力がかかり、短期で成果が得られるものではありません。
内部リンクや外部リンクが切れていないかどうか。情報が最新のものになっているかどうかなど、サイトの信頼性に関わるのでメンテナンスは必要不可欠です。
公開して放置するのではなく、リンク切れなどメンテナンスも必ず行うようにしましょう。
オウンドメディア運営での注意点
オウンドメディアは、長く運営していく上で注意しなければいけない点があります。
SEO対策は必要不可欠
オウンドメディアはリライトが基本となる他、検索結果に上位表示させるためのSEO対策は必要不可欠です。
検索結果をモニタリングし、リライトや加筆などを行い、記事の質を高める努力をしなければいけません。
成果が出るまでに時間はかかる
オウンドメディアは、目的の設定からキーワードの選定に記事の執筆、公開。そしてリライトや加筆など、試行錯誤が求められます。
どの施策が正解なのかはやってみないと分かりません。モニタリングと軌道修正を繰り返し、ノウハウを蓄積していく必要があります。
当初に設定した目的に達するまでには、公開後の軌道修正がカギとなるため、中長期的に取り組まなければいけません。時間がかかることを見越して、事前準備とアクセス解析から見えてくるユーザーの動きを見ながらサイトを成長させていきましょう。
準備段階で入念なリサーチと計画が必要
普段何気なく見ているサイトでも、目的やペルソナ、そしてユーザーに読んでもらいたい導線などが考えこまれています。
検索から入り、気づいたら買い物をしていたという人も多いのではないでしょうか。
気づいたら会員登録していた。
違うページを読んでいた。
などなど。これらは入念なリサーチと準備があってこそ、ユーザーの動きをコントロールできるのです。
目的なくして、成果は得られないので、サイトを作る前に入念なリサーチと計画を立ててからはじめることをおすすめします。
まとめ
オウンドメディは、作り方次第で大きな成果を得ることができます。オウンドメディアで成果が得られなかったという人は、今回紹介したものを踏まえて、サイトの問題点を見つけることからはじめてみましょう。