ペルソナという言葉は聞いたことがあるけれど、実は、良く分かっていないという人も少なくありません。ここでは、オウンドメディアやコンテンツを作る際、重要な要素のひとつとなるペルソナについて、設定するメリットとペルソナの作り方、そして作る時の注意点について解説します。
目次
ペルソナとは
ペルソナとは、心理学用語のひとつで、商品やサービスを提供する具体的な人物像のことを言います。
ペルソナは年齢や住んでいる場所、職業や役職、年収に家族構成など、さまざまな情報を集約して作ります。これは細かく設定することで、実際に使う人や提供する人に向けてマーケティングを行うことができるためです。
ペルソナとターゲットの違い
ペルソナと類似しているのが、ターゲットです。ターゲットは、「40代 女性」や、「20代 男性 会社員」など、幅を持たせて設定しているのに対して、ペルソナは、趣味や休日の過ごし方、そして使用しているアプリなど、細かく落とし込んでいくという点で大きく違います。
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ペルソナを設定するメリット
ペルソナを設定するメリットは4つあります。
- 人物像を共通認識できる
- 見込み客を獲得できる
- ユーザーが何を求めているのか明確にできる
- マーケティングの選択肢が広がる
人物像を共通認識できる
ペルソナは細かく落とし込めば落とし込むほど、人物像をより具体化することができ、共通認識できるというメリットがあります。
「40代 女性」というターゲットより、43歳で港区在住、生命保険会社勤務で課長職。年収は500万円というように、情報が多ければ多いほどイメージしやすくなるためです。
見込み客を獲得できる
商品やサービスを売りたい人物像が明確になれば、その人たちに向けたメッセージを作ることができ、今まで知らなかった人たちに伝えることができるため、見込み客の獲得につながります。
ペルソナが考えられているのと、考えられていないのとでは、伝え方や手法も大きく変わってきます。伝えたい人を具体化することで、潜在的に興味を持っていた人たちにアプローチすることができるのです。
ユーザーが何を求めているのか明確にできる
40代の女性と、43歳で港区に住んでいる課長職として働く女性では、求めるものや価値観などが違います。
ペルソナを設定したら、この人は何を求めているのか、どんな性格でどんなものを好むライフスタイルを送っているのか話し合うことで、求めているものがより明確になるのです。
大事なのは、ユーザーとなる人たちに、商品やサービスを知ってもらい、購入や試してみるきっかけを作ることです。友だちや家族の趣味や嗜好が分かるように、ペルソナを設定して、何を求めているのか、何をしたら喜んでもらえるのか考えてみましょう。
マーケティングの選択肢が広がる
ある程度人物像や求めているものが把握できたら、その人が一番身近に使っているツールを活用します。それは、SNSの中でもテキストタイプのプラットフォームがかもしれませんし、静止画で
メッセージを伝えるものかもしれません。
仕事とプライベートで使い分けている可能性も感がられるので、投稿する時間帯によって内容を変えるなどマーケティングの選択肢も増えるというメリットがあります。
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ペルソナの作り方

ペルソナは以下の項目をベースに、必要だと思われるものを追加して設定していきます。
名前・年齢・住んでいる場所・家族構成・職業・年収・趣味・休日の過ごし方・使用しているSNS・悩み
ペルソナを作る時の注意点
ペルソナを作る時にはいくつかの注意点があります。
- 先入観は持たない
- リアルな人物像をイメージする
- 情報収集・組み立て・改善
先入観は持たない
先ほど例に出した43歳、港区在住の生命保険会社に勤務している。というだけで、ある程度その人の人物像がイメージできるかもしれません。
しかし、ここで大事になってくるのが、先入観を持たないということが非常に重要になってきます。先入観を持たないためにも、ペルソナを作る時には、細かい部分まで設定することがポイントになってきます。
リアルな人物像をイメージする
情報が多ければ多いほど、人物像をイメージしやすくなるので、外見も含めてリアルな人物像をイメージしてみましょう。
そして、実際にその人に届くようなメッセージや手法を見出していくのが、ペルソナのマーケティングになります。
情報収集・組み立て・改善
ペルソナを設定するための情報を集めたら、項目ごとにまとめて整理し、人物像を設定します。しかし、先入観があると、まったく違うペルソナを設定してしまうケースもあります。
いろいろな人の意見を聞きながら、改善し、細かく掘り下げてペルソナを明確にしていきましょう。
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まとめ
ペルソナを作ることは、簡単なようで実は非常に難しい作業になります。ペルソナが明確になれば、伝える手段や手法、伝え方なども具体化していくので、大事なステップのひとつとして進めていきましょう。