スマートフォンがあれば、商品や店舗の検索も瞬時に調べることが可能です。特にお店を探す時、グーグルマップを活用している人も増えています。ここでは、効果が期待できると注目を集めているWeb集客のひとつ、MEO対策について、利用するメリットとデメリット、そして基本的なやり方を紹介します。
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimizationを略したもので、地域と業種を掛け合わせて検索した時、検索結果の上位に表示させる施策です。ローカル検索やローカルSEOとも呼ばれています。
MEO対策をするメリット
MEO対策をするメリットは、地図を利用して検索する需要が増えていることから、以下の5つがあります。
無料で店舗情報を掲載できる
企業用のアカウントとなるグーグルビジネスに登録すれば、無料で店舗情報を掲載することができます。基本情報となるプロフィールを登録しておくだけでも、情報が登録されていない他社と比較してグーグルからの評価が高まります。
SEO対策よりもハードルが低い
店舗や企業のホームページを作る際には、キーワードを選定し、コンテンツの質を高めるSEO対策を行わなければ、検索結果の上位に表示されません。
SEO対策は、キーワードの選定からコンテンツの設計など労力がかかりますが、MEO対策は、テンプレートがあるのでハードルが低いという特徴があります。
モバイルでの閲覧が期待できる
モバイルでの閲覧が増えれば、広告効果も高まり店舗のページを見てもらえる確率も高くなるため、見込み客へのアプローチにつながります。
上位表示されやすい
エリア×キーワードという単純な検索でも、まだMEO対策を行っていない店舗も多いため、検索結果の上位に表示されやすいという特徴があります。
キーワードを狙って検索結果の上位に表示させるSEO対策に比べてMEO対策は、基本情報の設定とユーザーとのコミュニケーションを行うことで検索結果の上位を十分狙うことができます。
口コミが信用につながる
検索結果に表示されると、店舗情報や行き方、そして口コミなどをチェックして実際に行くかどうか判断しますが、良い口コミが多いと信頼につながり来店するきっかけになります。
希望の条件を満たしつつ、最終的に決断する選択肢の一つとして口コミを活用している人も増えているので、口コミを増やしお店の信頼度をあげていくことが、集客のカギとなるでしょう。
MEO対策のデメリット
MEO対策は、良い点がある一方でデメリットも存在します。
悪い口コミに対する対策が必要
グーグルビジネスに登録すると、利用したユーザーから口コミを投稿してもらうことができます。しかし、良い口コミなら信頼につながりますが、悪い口コミや不満は、マイナスイメージを持たれてしまうため、放置せず返信するなどの対策が必要です。
手間がかかる
投稿された口コミに返信すると、ユーザーと一体感が持てますし、ファンを増やすことにつながります。一方で不満やネガティブなイメージを持った人に対しては、誤解を解くなどの対処が必要です。
これらや昼夜問わず、投稿されるので定期的にチェックして対応するなどの手間がかかります。
競合の調査が必要
MEO対策は、同じエリアに類似施設があった場合、基本情報や口コミの質などによって検索結果が変動します。そのため、競合を調査して改善していかなければいけません。
どんな口コミが多いのか、それに対してどのような返信をしているのか、ひとつずつ見ていくと相当な時間を要してしまいます。
新規にオープンする店舗がある場合には定期的にチェックして、やり方をまねしている他、口コミをモニタリングして自社とどのように違うのか比較してみましょう。
グーグルのガイドラインを遵守しなければいけない
MEO対策をするには、グーグルの検索エンジンを使用するため、グーグルが定めるガイドラインを遵守しなければいけません。仮に、自作自演の口コミの投稿や、競合へ不適切な評価を投稿するなどの違反行為があった場合、グーグルビジネスのアカウントが停止されることもあるのでルールに則った対策が必要です。
グーグルのガイドラインについては以下をご覧ください。
参考:グーグルガイドライン
ビジネスによって相性がある
MEO対策は、口コミなどの評価を見て実店舗に行く判断ツールになるため、利用できるビジネスが限られています。
飲食店や地域に密着した店舗なら効果的ですが、法人を対象としている場合や、実店舗を持たないサービスの場合は、効果が得られません。
効果が得られるかどうか事前に判断した上で、活用するようにしましょう。
MEO対策の基本的なやり方
MEO対策は、無料ではじめることができ、しかもユーザーとコミュニケーションを取りながら店舗の信頼をアップさせるために最適です。具体的にどのように進めていったらいいのでしょうか。
グーグルビジネスプロフィールに登録
まずは、店舗情報をグーグルビジネスプロフィールに登録します。
ここで、グーグルマップを開き、店舗情報が記載されているかどうか確認します。登録されている場合、登録内容に間違いがないかどうか確認します。
グーグルマップに登録されていない場合は、ビジネスオーナーとして新規に登録します。ビジネスのカテゴリーや住所など、フローに従って入力していきます。
写真で訴求する
MEO対策では、基本情報を充実させることと、写真や動画でユーザーに訴求する方法があります。
ユーザーは口コミと共に画像も閲覧する傾向が高いため、行ってみたくなるような店内の画像を掲載し、視覚に訴えるようにしましょう。
どんな画像がユーザーの興味を引くかは、他のページを見て研究することがとても重要です。画像SNSのInstagramなども参考に、魅せ方の工夫も研究しましょう。
口コミに返信する
検索結果の上位に表示されるためには、検索されたキーワードとの関連性や、検索した場所との距離、そして口コミなどの評価による知名度が大きく影響します。
良い口コミにはお礼の返信を。ネガティブな口コミに対しては、「投稿してくださりありがとうございます。」という感謝の気持ちを伝え、少しずつファンを増やしていきましょう。
まとめ
MEO対策は、今後ますます需要が高まる施策のひとつなので、今のうちから投稿してくれたユーザーとコミュニケーションを取り、お店の信頼度をあげておく必要があります。ホームページを持っていない店舗でも活用できるので、まずはグーグルビジネスプロフィールを作成し、基本情報を設定しましょう。