パソコンやスマートフォンにセキュリティソフトを入れている人は増えていますが、ホームページのセキュリティ対策について、見落としている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ホームページにセキュリティ対策が必要な理由と、具体的な対策について解説します。
ホームページにセキュリティ対策が必要な理由
ホームページは、24時間365日、いつでもどこからでも閲覧可能です。そこで、自宅や会社と同じように鍵をかけて警備しないと第三者に侵入されてしまい、多大な被害を被ってしまいます。ホームページのセキュリティ対策が低いことで受けるダメージは大きく分けて4つあります。
- ウィルスに感染
- 情報漏洩
- ホームページの改ざん
- 信頼の消失
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ウィルスに感染
ウィルス感染とは、大きく分けて4つの種類があり、それぞれ感染してしまうとさまざまなダメージを受けてしまいます。ウィルスの種類と感染後の症状は以下をご覧ください。
ウィルスの種類 | 感染後の症状 |
ファイル感染 | ファイルを書き換え又は上書きしてデータを消去・破壊してしまう |
マクロ感染 | 表計算や文書作成のマクロ機能に埋め込まれ、ファイルの保存ができなくなる |
ワーム型 | 増殖して破壊活動を行っていくウィルス |
トロイの木馬 | 正常なプログラムに見せかけて侵入 |
第三者によって不正にログインされてしまうケースの他、メールに添付されているフィルからも感染してしまうため、あらゆる角度からセキュリティ対策をしていく必要があります。
情報漏洩
コンピューターウィルスの手口は、年々多様化しており、侵入されてしまうことで、顧客のデータや、情報漏洩に繋がってしまうため、最大限の配慮が必要です。
気づいた時には、数万人の顧客データが流出してしまったという事例もあります。
ホームページの改ざん
ウィルスは、目に見えるものではないため、第三者によって不正にログインされ、ホームページが書きかえら得てしまうというケースもあります。
日常から頻繁に情報更新しているホームページなら発見できる可能性もありますが、更新頻度が低いホームページの場合、発見が遅れてしまうことも少なくありません。
信頼の消失
仮に、取引している企業や、使っているサービスがウィルスに感染したとしたら、個人情報について心配になるものです。
ウィルスには種類があり、どのようなものに感染したのかではなく、一気に信頼を失ってしまうことになるため、細心の注意を払わなければいけません。
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ホームページのセキュリティ対策とは
ホームページのセキュリティを高めるための対策は4つあります。
- 使っていないプログラムやプラグインは削除
- システムとプログラムは定期的にアップデート
- アカウントのアクセス制限
- パスワードは英数12桁以上
使っていないプログラムやプラグインは削除
ホームページは、皆さんが普段使っているスマートフォンと同じように、アプリのようなプラグインが設定されています。
アプリも不具合の解消や、機能の更新を目的として定期的に行われますが、ホームページも同様にプログラムの更新が必要です。
アプリも使っていないものは定期的に削除している人も多いと思いますが、ホームページを管理するプラグインの中で使っていないものは削除してセキュリティ対策を行いましょう。
システムとプログラムは定期的にアップデート
スマートフォンも定期的にシステムのアップデートが行われるように、ホームページも定期的にシステムのアップデートが必要です。
無料のソフトを使用している場合には、提供しているプログラムがアップデートされるため、通知を見たら更新するようにしましょう。
アカウントのアクセス制限
ホームページにログインするIDとパスワードは不定期に変更する必要があります。それは、担当者の入れ替わりがあるためです。
誰もがアクセスできるようにしていた場合は、ログインできるアクセス権限の見直しをして、アカウントのアクセス制限を設けるようにしましょう。
パスワードは英数12桁以上
ログインするためのパスワードは、覚えやすいよう、会社の住所や電話番号を用いるケースが増えています。しかし、簡単に予測されてしまうため、ランダムのアルファベットと数字を用いて、英数の12桁以上にします。
そして、最低でも1ヶ月ごとに1回はパスワードの変更を行い、セキュリティ強化の対策を習慣化させます。
まとめ
ホームページのセキュリティ対策は、システムのアップデートやアクセス権の管理、そしてパスワードの変更をすることで、防ぐことができます。すぐにできるものは今日から変更し、セキュリティ強化を意識するようにしましょう。