新しく事業を立ち上げる際、ホームページを作るかどうか判断に迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。インターネットでは、口コミや評判なども簡単に調べることができ、ホームページの役割や設置に対しての考え方が少しずつ変わってきています。ここでは、ホームページが必要な業種と必要のない業種について身近な事例を元に解説します。

ホームページが必要な業種

ホームページが必要な業種は以下のように緊急性があるケースや、知りたいことが明確にある場合必要になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  1. 緊急時に依頼したい
  2. 見積もりが知りたい
  3. 誰にも相談できない悩み
  4. ECサイト

緊急時に依頼したい

トイレの詰まりや、鍵の紛失などは、すぐに対応してもらえるかどうか、そして金額はどれくらいになるのか把握するためにホームページが必要です。

緊急の場合、広告を出稿する企業も多いですが、待ち時間や金額、どれくらいで修理が可能なのか、情報が集約されたシングルページで掲載してあると、1枚のページで情報収集することができます。

見積もりが知りたい

トイレの水漏れや詰まりなどは、早急に対応が必要ですが、ちょっと気になる場合や、そろそろ修理したいという時などは、複数の業者に依頼して見積もりを取るケースがあります。

時間的に余裕があることが伺えますが、将来的には修理を希望しているため、工事の内容や金額の内訳などを細かくチェックしたいという場合、ホームページの設定は必要不可欠となります。

誰にも相談できない悩み

インターネットでは、自分で検索して情報収集することが可能です。中には、浮気しているかもしれないという夫婦間の問題や、遺産相続など家族や親戚を巻き込むものは、トラブルにならないように情報を得たいと思う人が多いものです。

借金による債務整理や、自己破産など、誰にも知られずに解決したいと思う人にとって、インターネットで得られる情報は、とても大事なツールになります。

そんな誰にも相談できない悩みを解消する業種は、ホームページを作成し、問い合わせフォームを作ると集客につながる可能性が高くなります。

ECサイト

インターネットを軸として販売するECサイトでは、商品の情報や値段を伝えるものがないと販売に繋がりません。そのため、ホームページは必要不可欠となります。

ECサイトというと、食品や衣料品などを想像する人も多いかもしれませんが、ホテルの宿泊やチケットの予約など、問い合わせが必要な業種も含まれます。

具体的には、ユーザーとなるお客様が必要としている、商品情報や購入の流れを書いたホームページが必要になるでしょう。

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ホームページが必要ない業種

ホームページが必要のない業種は、大手ポータルサイトに登録しているなど、集客の必要がない以下のような業種です。

  1. 飲食店
  2. 美容院
  3. 中古車販売
  4. その他

飲食店

飲食店は、味や雰囲気などを口コミとして評価する仕組みが確立されています。ユーザーは、大手ポータルサイトで情報をチェックしてそのまま予約を取ることができるため、個別にホームページを作る必要がありません。

美容院

美容院も飲食店と同様、大手のポータルサイトに、住所や電話番号、そしてメニューや口コミ、予約機能などが搭載されているため、ホームページがなくても集客が可能です。

中古車販売

中古車販売や引っ越し業者などは、複数の業者から見積もりを取って、安さやサービスで選ぶ人が多いため、一括で見積もりが取れるポータルサイトが存在します。

ユーザーは情報を入力して検索をすると、見積もり金額と業者が表示され、その中から選ぶことができるため、ホームページがなくても集客が可能です。

その他

その他、地域に密着した小売店、中でもクリーニング店や商店街の中にある昔ながらの個人商店は、ホームページを作る必要がありません。それは、すでに固定客がついているため、新規に顧客を獲得しなくても商売が成り立つためです。

ホームページを作る目的

ホームページが必要な業種もあれば、必要ない業種もあります。しかし、上記で記載した飲食店や美容院はホームページがないのかというとそうではありません。

ホームページを作る目的は大きく分けて3つあります。

  1. 認知度をあげたい
  2. 集客したい
  3. ブランディングをしたい

認知度をあげたい

気になった情報をインターネットで検索した際、ホームページがあるのと、ないのとでは信頼が大きく変わってきます。

ホームページをきっかけに商品やサービスを知ることに繋がります。この時に大事になってくるのが、ユーザーや見込み客となりそうな人が検索しそうなキーワードをコンテンツの中に盛り込むSEO対策です。

商品やサービスでなくても、別のキーワードでホームページに入り、知ってもらうきっかけになります。今利用しているお客様以外に知ってもらうためにも、別の媒体で集客することはとても重要な営業活動のひとつです。

集客したい

大手ポータルサイトに掲載していても、そこからの流入が少なければ別な方法で宣伝しなければいけません。

集客したい時や、販売数を上げたいなど、同じサービスで悩んでいる場合、ホームページがあると比較することができ、競合他社と差別化をすることができます。

ブランディングをしたい

ホームページでは、自由にコンテンツが作れるため、商品やサービスにストーリーを作り、ブランド化することも可能です。

他社にはないサービスをブランディングしたい場合は、ホームページを使って演出させることができるので、ホームページを活用している企業も増えています。

ホームページ以外で宣伝する方法

ホームページは無料で作れるものもありますが、認知度のアップや集客など、目的が明確な場合、何を掲載するのか設計図を作成して作らなければいけません。

その分、時間と労力がかかってしまいます。

ホームページを作らず宣伝する方法は以下の2つ。

  1. SNSでの情報発信
  2. 既存客の満足度を高める

SNSでの情報発信

法人のアカウントを作って、SNSで情報発信を行います。

ファンになってもらい、フォロワーが増えるまでは、投稿と返信などの手間がかかりますが、SNSのアカウントが育てば、ホームページ以上の効果が期待できます。

SNSと言っても、文字や画像、動画など投稿する内容や見る人の年齢層などを踏まえて判断する必要があります。普段からSNSを使っているなら、法人のアカウントを作って今日からはじめてみましょう。

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既存客の満足度を高める

今利用しているお客様は、口コミとして広げてくれる大事なユーザーの一人です。

新しい顧客も大事ですが、今いるお客様の満足度を上げると、口コミで広げてくれる可能性も高まります。サービスや品質が高いところは口コミを見てユーザーが集まる傾向があるので、日々のサービスや品質を高める努力も並行して行いましょう。

まとめ

ホームページは、必要な業種と必要のない業種がありますが、見込み客や新規顧客を獲得するためのツールのひとつになります。日々のサービスや質を高めつつ、認知度をあげ、集客につながるよう、上手にホームページを活用していきましょう。