印刷インキの基礎知識

 印刷用のインキは用途によっていくつか種類があります。スタンダードのインキというのは一般的にチラシ・パンフレット・伝票などの普通の印刷に使用されます。他にはユポ用インキ・耐候性インキ・UVインキ・減感インキなどがあります。変わったものでは香りがするインキや食べられるインキなんてものもありますが、知っておくと役立つインキは耐候性インキです。耐候性インキというのは色が褪せにくくなっているインキです。よく街角で古いポスターなど見かけたりすると思いますが、古いポスターのほとんどは青っぽくなっていると思います。これは黄色と紅色の部分が劣化して色が抜けてしまっている状態です。そうならないように耐候性インキを使って長持ちさせるようにします。主に選挙ポスターなどは耐候性インキを使用します。もし普通のインキで屋外に張り付けたとしたら、条件によりますが早くて2週間くらいで青っぽくなってしまいます。ですので、もしあなたが屋外で使いたくて長い間色褪せてほしくないものでしたら、耐候性インキで印刷してもらうようにしましょう。もちろん値段は少し高くなりますが、貼ってから2週間で色褪せてしまったら残念ですよね?ただ、耐候性インキだから絶対大丈夫ではありません。直射日光をどれだけ受けるかにもよりますが、長くて1年だと思ってください。また、もし大切なお気に入りのポスターなどを飾りたい場合、屋内でも日が当たる場所はなるべく避けたほうがいいです。劣化は遅いかもしれませんが確実に色が飛んでしまいます。普通のポスターのほとんどは耐候性インキを使用しないで印刷されている可能性が高いので、本当に大切なポスターは二枚手に入れて、一枚は飾るようもう一枚は、暗い場所に保管したほうがいいかもですね。
また、ステッカーなどスクリーン印刷で印刷されているものは長持ちします。最近では業務用のインクジェットも長持ちします。一番長持ちするのはカッティングシートですね。これはインキではないので文字だけを表現するのならカッティングシートが断然おすすめです。インキではないので比較するのは変かもしれませんが色が飛んでしまうことはありません。
以上、印刷インキの話でした。