ウェブサイトを作る時、目標設定が大事ということは分かっているけれど、何をゴールにしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、ウェブサイトの具体的な目標を8選紹介します。

ウェブサイトの目標設定とは

ウェブサイトは、公開して終わりではなく見てもらったユーザーにどのような行動をして欲しいのかをあらかじめ設定し、キーワード選定や内部リンクを貼り誘導して導きます。

それは、単にページを見てもらっただけでは収益はもちろん、何の効果も得られないためです。

ウェブサイトを作りページを訪問してくれたユーザーに満足度を与えつつ、サイト側でも何らかの利益を得られるように設計する必要があります。

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具体的な目標

ウェブサイトを立ち上げて運営していく上で、目標となる例は以下の8つです

  1. 商品やサービスの情報発信
  2. 自社商品の販売
  3. 人材採用
  4. 資料のダウンロード
  5. メルマガ登録
  6. 会員登録
  7. 問い合わせ
  8. ブランディング

商品やサービスの情報発信

新商品や、サービスをリリースした場合、ウェブサイトの新着情報やプレスリリースを使って告知を行います。

もちろん、紹介だけではなく、どのページにいけば商品が購入できるのか導線を作ってユーザーを案内することも大きな目的のひとつになります。

情報発信だけでは、どうしても伝わりにくいので、SNSと共に、画像や動画を作り詳細はSNSをチェックするよう誘導すると、より深い内容が提供できます。

自社商品の販売

自社商品の販売用にECサイトを立ち上げている企業も多いですが、大手のポータルサイトでは競合が多いため、販売に繋がらないケースもあります。

そこでウェブサイトを作成して、その中に商品の販売ページを作ればSEO対策で検索結果の上位表示も可能となり、広告費の削減にもつながります。

何より、オリジナルのコンテンツを作成できるのでブランディングをして集客・販売という流れを作れるのも大きな特徴になります。商品の販売は、家賃などの固定費もかからないため、売り上げに貢献するコンテンツになり得るでしょう。

人材採用

少子高齢化に伴い、2030年には労働人口が大幅に減るとされる2030年問題に直面する中、人材不足による採用はどの業界でも困難な状況が続いています。

ウェブサイトには、会社の概要や沿革、事業内容と共に採用ページを作ることもでき、商品やサービス、そして他の媒体から求人を見つけ、ウェブサイトを訪れるケースも増えています。

ユーザーは気になる企業があった場合、HPを検索します。

そして、人材採用のページでは、会社の理念や待遇面などを確認し、この会社で働きたいと思った時に、すぐに応募できるページを作ることで、スピーディーな応募と面接を実現することが可能となるのです。

求職者は複数の会社を比較検討していますが、ウェブサイトの中に採用ページがある場合、使いやすさや、レスポンスの速さも応募するかどうかの選択肢のひとつになります。

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資料のダウンロード

情報を探している人にとって、データで得られる資料は加工や編集が可能なので、事務作業を効率化させることができます。無料で提供していれば、すぐに活用できますし、メールアドレスのみでダウンロードできるものを探している人はたくさんいます。

メールアドレスだけでも、そのデータを元に営業をかけることができるので、新規の顧客獲得の第一歩となることでしょう。

メルマガ登録

もう少し情報を知りたいけれど、住所を入力するのには抵抗があるという人も多いため、メルマガ登録から少しずつユーザーとの距離を縮めていくのに有効なのが、メルマガの登録です。

メールアドレスだけで登録が可能なものならば、ハードルが低くなりますし、通勤途中やちょっとした時間で読めてためになるメルマガは、ユーザーとの関係性を作ることができます。

資料のダウンロードやメルマガ登録など、スモールステップとして新規の顧客獲得に活用できます。

会員登録

会員登録は、名前や会社名、配属先など具体的な情報を得て、ユーザーに有益な情報を提供します。

資料のダウンロードやメルマガ登録よりも、購買意欲が高いユーザーになるので、ウェブサイトのコンテンツを充実させることができれば、十分会員登録も夢ではありません。

ただし、基本となるSEO対策や、アクセス解析を確認した上で加筆、修正を繰り返すことで新規顧客獲得につながりますが、中長期的な取り組みが必要となります。

問い合わせ

見積もりを依頼したい時や、自社に合わせた提案書を作成して欲しいなど、実際にコンタクトを取りたい場合に利用するのが問い合わせフォームです。

会員登録では、対面でのコンタクトができないのに対して、問い合わせでは、より具体的に知りたい内容を依頼することができます。

しかし、問い合わせは、売り上げにつながるようなポジティブな問い合わせがあるのに対して、クレームなどのネガティブなものも含まれます。

クレームは、次の商品開発や会社を変える大事なお客様の声になるので、ポジティブなもの以上に価値があるものになるでしょう。

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ブランディング

ウェブサイトの目標設定は、100社あれば100通りの考え方があり、作り方も異なります。しかし、どのようなユーザーに、どんなメッセージを伝えたいかを考えるかどうかで、ブランディングも大きく変わってきます。

すでに開設しているウェブサイトでも、ユーザーを明確にし、どのような商品やサービスを提供するのかを整理できれば、これからでも十分ブランディングが可能です。

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目標設定する前

ウェブサイトの目標設定は、今からでも決して遅くはありません。しかし、すぐにできるものではないため、競合他社をチェックした上で、イメージの引き出しを増やしていくことがポイントになります。

また、最近みた検索結果の中で、響いたものや、心に刺さるものがあったら、ウェブサイトの目標設定のゴールになるかもしれません。

まとめ

ウェブサイトは目標を設定したとしても、はじめからうまくいくとは限りません。そのため、アクセス解析を通して、ユーザーの行動を分析した上で、修正していき目標に近づけていく必要があります。長い道のりになりますが、成功すればコンテンツの資産化も期待できるので、計画的に準備して実行していきましょう。