多くの企業や法人で、ホームページやオウンドメディアを運用する時代、来月からWeb担当者として業務を指示されたら、何をやったらいいのでしょうか。ここでは、Web担当者になった場合の仕事内容と役割、そして成果を出すコツについて解説します。
Web担当者の仕事内容
Web担当者の仕事内容は大きく分けて以下の7つです。
- 競合他社の調査・分析
- 運営体制の確認
- サイトの更新
- アクセス解析で状況把握
- 改善点のチェックと計画
- サイトのメンテナンス
- ブランディング
- SNSの運用
競合他社の調査・分析
Web担当になったら、最初に競合他社のホームページをチェックして、どのようなコンテンツを掲載しているのか調査します。
見つけ方は、自社の商品やサービスで検索しそうなキーワードを直接入力し、検索結果の上位に表示されたものを上から順に確認していきます。
その際、普段使っている検索エンジンでは、履歴により結果が変動してしまうので、シークレットモードやゲストモードを使い、純粋に表示される検索結果を確認していきましょう。
どのようなキーワードを狙っているのか、そして評価されている記事の内容、文字数や何本くらい掲載しているのか、確認することはたくさんあります。
まずは、想定されるキーワードで検索し、検索結果に表示されたものから見ていき、どんな特徴があるのか確認することからはじめてみましょう。
運営体制の確認
Web担当は、一人だけではできません。今までチームとして稼働していたなら、チームメンバーの仕事内容やポジションを再確認し、ヒアリングを行い運営体制の見直しを行うのも大事な仕事の一つです。
チームの人員は適正か、前任者から引き継ぎを行う時、課題や問題点なども聞き取りながら確認していき、最終的にどんな役割を設置し、誰に担当してもらうかの組織体制を作ります。
サイトの更新
コンテンツとなる記事は、検索順位が下がらないよう、定期的に確認しリライトをしなければいけません。どのようなタイミングで、誰が担当するのかを考えるのもWeb担当者の役割になります。
現状はどのようなサイトの更新をしているのか、把握した上でサイト全体のアクセス解析を見て、改善点を見つけチームで話し合っていきましょう。
アクセス解析で状況把握
Webサイトは、狙ったキーワードで検索結果に表示されないと意味がありません。そこで、アクセス解析を通して、どこのページから入って、どのページで離脱してしまったのかを把握し、導線の再構築なども行います。
現状の把握をするためにも、毎日のアクセス解析でどのような流れになっているのか、確認することも大事な仕事の一つとなります。
[関連記事]アクセス解析が必要な理由って何?具体的に分かることとおすすめツール
改善点のチェックと計画
アクセス解析は、数字の見方や、流れを把握するのに時間がかかります。しかし、ユーザーの動きを知る大事な指標を読み解けないと、サイトの改善に反映させることができません。
最初は、数字が何を表しているのかを理解するのが難しいかもしれません。毎日向き合い、いつもより数字が増減している場合には、仮説を立てて検討する癖をつけるようにしましょう。
サイトのメンテナンス
サイトのメンテナンスとは、システムの更新や、保守管理です。サイトが問題なく閲覧できるよう、管理していかなければいけません。
自社で管理するケースと外注に分けられますが、どちらのパターンでも担当者と定期的に打ち合わせを行い、もしもの時に備えて管理体制を確立しておく必要があります。
ブランディング
Webサイトは、ターゲットとなるユーザーに対して、情報を伝える場所ですが、商品やサービスを認知させ、ブランド化させていくことも可能です。SNSで拡散されれば、一気に認知度もあがり、集客や売り上げにつながるケースも増えています。
Webサイトを使ったブランディングで成功したのが、食品事業を展開する味の素株式会社です。
調味料のメーカーというイメージが強い中、健康や栄養について焦点を当てたコンテンツを作成し、味の素の製品を使ったレシピを公開するなどして、幅広い世代から支持されるようになりました。
参考:味の素株式会社
SNSの運用
Web担当者は、SNSを兼務する場合もあります。SNSは使っていないという場合でも、世の中が今何を求めているのかが、SNSに反映されるので、細かくチェックして活用できる媒体を選び、Webサイトと並行して運用していくケースも増えています。
SNSといっても、テキストベースのX(旧:Twitter)や、静止画メインのInstagram、動画を楽しむYouTubeやTik Tokなど多種多様です。
今後もさまざまな媒体がリリースされることも予想されるので、日々研究と分析は必要不可欠になるでしょう。
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Web担当して成果を出すコツ
Web担当者として成果を出すためには、プロに依頼してノウハウを伝授してもらい、運用に活用していくという方法があります。もちろん、業者に依頼すると予算はかかりますが、今後もWebやSNSに対する需要を考えると、必要経費として投資する価値があります。
- 制作会社に相談する
- コンサルティングを利用する
制作会社に相談する
Webの制作は、日々アルゴリズムが変化し、今までやっていたノウハウが通用しません。最新のアルゴリズムに合わせてWebサイトを設計するなら、制作会社に依頼して地盤を作ってもらいましょう。
作ってもらう段階では、当然打ち合わせや、進行状況の報告などが想定されるので、質問しながら理解を深めるのには絶好のチャンスです。
単にWebサイトを作ってもらうだけではなく、現状のアルゴリズムや成功した事例などを聞きながら、ネットでは得られない情報を聞けるチャンスとして活用しましょう。
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コンサルティングを利用する
事業内容によっては、Webサイトを作らずSNSで集客が可能なものもありますし、広告出稿に絞って、営業する形も増えています。
どの方法が一番法人の利益につながるかは、日々進化するWeb業界を知り尽くした人でないと分かりません。
そこで、現状とこれからの希望を伝えた上で、どの媒体を使うのがベストなのか。そしてどのような運用方法があるのかコンサルティング会社に依頼してレクチャーしてもらいましょう。相談しながら、運用していくことでノウハウの蓄積にもつながります。
まとめ
Web担当者になったら、競合他社の調査や運営体制の確認などやらなければいけないことがたくさんあります。日々の積み重ねが成果に結びつく大変な仕事ですが、会社や法人の財産となるコンテンツを作るやりがいのある仕事でもあります。Webの世界はめまぐるしく変化しているので、プロの手も借りながら、効率よく進めていくことをおすすめします。